何でもできると言わない

手術の後の患者さんなど、身体科の患者さんは処置の方法がマニュアル化されているところもあるかと思います。もちろん脳外科の手術のあとにあるリハビリ科などのように感情面でもマニュアル化しているところもありますが、精神科の方はその出方が患者さんごとに違うので、どこか手探りの部分も出てくるかと思います。

また、研究されつくされているわけではないので、医療関係者が全てわかっているわけではありません。特に意地悪すぎる患者さんの場合は、看護師さんもずいぶんと苦しむといいます。どんなに意地悪でも、それを理由に病院を出ていってもらうわけにはいかないようです。

患者さんの要求がどんどんエスカレートすることもあります。エスカレートさせてしまうのは、看護師さんの優しさだったりします。誰もが「やってもらって申し訳ない」とか「やってもらって恐縮する」というわけではありません。特に「病人」ということでわがままが通ると思ってしまうところもあるからです。「できません」という言葉でいいんですが、やはり看護師さんの場合、「できません」がなかなか言えないそうです。相手は痛がっているとか、辛いから、というフィルターがかかってしまって、自分の時間をどんどん削って、命令してくる患者さんに対応してしまうというのです。

確かに「できません」という言葉が簡単に使えたら、一般社会でも楽になりますね。ただ、そう簡単に人からの頼みを断ることはできないものです。まして「病人」だととても「できません」とはいえません。でも、ときどき患者さんが奥さんに対して無理難題を言いつけているところを見た看護婦さんが、その患者さんを叱っているところを見かけることがあります。病人だからといって何でもやってもらえるとは思わないで欲しいというのは、新人看護師さんが直面する問題のようです。

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